この記事では、Microsoft Flight Simulator(略してMSFS)に対応しているフライトコントローラ「Thrustmaster TCA Office Pack」のレビューをしています。
使ってみて、どんな使い心地だったか・使いやすさ・コスパの良さなどについて詳しく紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。
フライトコントローラーとは?
MSFSなどのフライトシミュレーターをプレイする上で、フライトコントローラーは必須のアイテムとなります。
フライトシミュレーターを購入したけど、マウスやキーボードだけでは飛行機の操縦が難しい…
このように思っている方はフライトコントローラーを試してみましょう。
本格的に旅客機や戦闘機を操縦したいという方におすすめです。
コントローラーの選び方とおすすめのフライトコントローラーについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
Thrustmaster TCA Office Pack Airbus Editionとは?
商品の概要
「Thrustmaster TCA Office Pack」は、フライトシミュレーター専用のジョイスティックなどを販売する老舗のメーカー「スラストマスター」が販売する、フライトコントローラーです。
世界的に有名な Airbus 社製サイドスティックとスロットルクアドラントの人間工学に基づいたレプリカ。磁気テクノロジー、内蔵のエアライナー機能、そしてレプリカボタンとその他コントロールを特長とする、交換可能なモジュールを搭載した両手利きジョイスティックです。PCと互換性があります。
商品の特徴
1. エアバス社のパイロットが使う操縦桿
人間工学に基づいた 8 個の物理的なアクションボタンのバーチャルボタンがスラストレバー上に配置されており、Airbus機の操縦桿が忠実に再現されています。
エンジンの逆噴射の操作にも対応しているので、まるで本物の航空機のパイロットになったようなリアルな操作感を味わえます。
2. デュアルスラストレバー
本物のAirbus機に搭載されているスラストレバーに基づき、2 本の独立したスラストレバーを搭載しています。
エンジンを4基搭載した航空機をよりリアルに操縦できるように、2 個のスロットルを追加で連結することができ、合計 4 本のスラストレバーを使用できます。
追加のスロットルは別売りとなります。
B747などのエンジンを4発積んでいる飛行機を操縦する方は追加で購入するのがおすすめ。
3. あらゆるタイプの航空機を操縦
スラストレバーには、2本の独立したスラストレバーが搭載されています。
メカニカルセレクターにより、逆噴射の操作を無効にできるので、エアバス機だけでなくあらゆるタイプの航空機を柔軟に操縦することができます。
Thrustmaster TCA Office Pack Airbus Editionのレビュー
ここからは、Thrustmaster TCA Office Packを使ってみてどんな感じだったかをレビューしていきます。
商品の届くスピード
私はAmazonで購入したので、2日後くらいに届きました。
在庫があれば、配送スピードに特に問題はなさそうです。
デスク上の配置例
まずは私がいつもどんな感じにフライトコントローラーを置いて、MSFSをプレイしているか紹介します。
このように機長の座席風に、左側に操縦スティック、右側にスラストレバーを設置しています。
どちらも有線でパソコンとUSB接続する必要があるため、机の下にあるパソコンに一直線に線をおろしています。
コードは後ろ側に出しているのであまり目立たないですよ。
サイズ感・重量感
↑ジョイスティックを実際に握ってみた感じです。
海外製なのですが、日本人の手にもうまくフィットしていました。
後ろのボタンや自動操縦解除ボタン(赤いボタン)にもすぐに指が届くので操作性は結構いいですよ。
今度はスラストレバーの方を握ってみました。
こちらも特に大きすぎとも小さすぎとも感じませんでした。
しっかりと日本人の手の大きさにあっていました。
フライトスティックの機能・特徴・ボタンの量
続いてはフライトスティックについて詳しくみてみましょう。
上から見るとこんな感じです。
他の商品と比べてもかなりボタンの量が多いです。
スティック上部のボタンと合わせると合計で20個もあるんです。
フライトシミュレーター初心者から上級者まで使いやすいボタンの量ですし、それぞれが押しやすい配置にもなっています。
さらに、ジョイスティックのみを単体で購入している人向けにも簡易的な小さいスラストレバーが一つ付いています。(上の画像の一番したのレバー)
このようにフライトスティックの上部の裏側には、トリガーや画面視点の切り替えができる4方向スイッチもあります。
そのため、旅客機の操縦でなく、激しい視点切り替えが必要な戦闘機の操縦にも向いています。
私の場合はほぼ機長の席側で飛行機を操縦すると紹介しましたが、この商品は副機長側でも操作できるようになっているんです。
どういうことかというと、
この説明書のように、ジョイスティックの上部を細かく取り外せるので、自動操縦解除ボタンとアクションボタンを左右逆に取り付け直すことができるんです。
これは地味に嬉しいポイント。
機長・副機長などにこだわらない方でも、利き手など、自分が操縦しやすい方の手でコントローラーが持てますよ。
スラストレバーの機能・特徴・ボタンの量
続いてはスラストレバーの方を詳しくみてみましょう。
上から見るとこんな感じ。
狭いデスク上でもしっかりと設置できるように、たくさんのボタンやスイッチがコンパクトにまとまっています。
特に注目して欲しいのが、エンジンのイグニッションやカットオフができるスイッチが実機と同じような形で設置されているところです。
イグニッションスイッチの両脇にある黒いものは、実機では光りますが、この商品は光りません。
その代わりに、ボタンとして押せるようになっており、ショートカットキーを割り当てることができます。
しかもこれらのスイッチ、自分で設定しなくても、MSFSとコントローラーを接続するだけで自動で判別し、勝手に割り当ててくれるんです。
初心者にも易しい設計ですね。
スラストレバーは、エアバスの実機と同じように逆噴射機能がついています。
上の画像では逆噴射中の様子です。
トリガーを引き起こし、そのままスラストレバーを下まで下げれば逆噴射ができます。
こちらも実際のエアバス機と同じ操作方法!
スラストレバーの方だけ、外付けのコードをパソコンと繋ぐ形になっています。
Type-C接続であるのがこだわっているなと感じました。
一方でフライトスティックの方は中からコードが出ている構造なので、コードを抜くことはできません。
付属品もしっかりと同封されています。
何番エンジンを操作しているのかすぐに分かるようにシールを貼ってもいいですね。
保管方法
フライトコントローラーを使わない時にはコンパクトに収納したいですよね。
この商品はそもそもサイズがそこまで大きくないので、狭い隙間にでもささっと保管しておけるんです。
フライトスティックのコードだけ外せないので、まとめておきましょう。
Thrustmaster TCA Office Pack Airbus Editionのメリット・デメリット
次は、「Thrustmaster TCA Office Pack Airbus Edition」を購入しようとしている方向けに、メリット・デメリットを紹介します。
メリット
- 日本人でも手の大きさにフィットする
- ファームウェアは最新適用済み
- 航空機の操作性が格段にアップする
- カメラ操作をスティック中央のレバーで動かせる(画面の切り替えが容易)
- 実際のエアバス機を操縦している実感を味わえる
- 引っかかりもなくスムーズに操作できる
デメリット
- スティックの大きさが若干大きいと感じるかも
- スロットルレバーの操作がシビアで細かすぎる?
- 燃料スイッチの設定が難しい
- PCと互換性があり、Xboxとは互換性がない
この商品のスロットルレバーは、エアバス機の操縦を想定して設計されているため、ボーイングなどの異なる航空機でプレイすると、1mm動かすと出力が20%ぐらい上がってしまいます。
これはエアバス用に初期設定がなされているだけで、自分でカスタマイズすれば解決できます。
まず、スラストレバーの逆噴射のトリガーを無効にします。(無効にする方法は説明書に記載があります)
その後、MSFS上で「オプション」→「コントロールオプション」に進み、スラストレバーを選択して感度を調整しましょう。
この方法で他のコントローラーでも、自分に合った感度のカスタマイズができますよ。
ENGスイッチ1をOFFにすると、セスナなどのエンジン単発機のエンジンが止まってしまうバグが生じる方は以下の設定をしてみてください。
コントロールオプションのTCA Q-ENG 1&2の設定ではデフォルトだとENGスイッチ1は「計器およびシステム」の
・「燃料」→「エンジン1燃料バルブ」
・「エンジン計器」→「主エンジン1」と「スタータ1」
の3つに関連付けられています。
このうち「燃料バルブ」を「ENGスイッチ1」に割り当てていると、「ENGスイッチ1」をOFFにしたときに単発機のエンジンが止まってしまいます。
そのため、「エンジン1燃料バルブ」のキー割り当てをクリアしてみましょう。
これで「ENGスイッチ1」をOFFにしてもエンジンが停止しなくなりますよ。
ちなみに画面をOFFにする直接的な原因は、「エンジン計器」の「主エンジン1」の設定のようで、これを例えば「ENGスイッチ2」に割り当てると、画面が消えたときに「ENGスイッチ2」をOFFにすると画面が復活します。
ぜひ試してみてください。
この商品は、PC版のみの対応となっていて、Xboxには対応していません。
そのため、Xboxでも操作したいよ、という方は以下のThrustmaster (スラストマスター) TCA CAPTAIN PACK AIRBUS EDITIONが代替品としてあります。
PCにもXboxにも対応していますよ。
ぜひチェックしてみてください。
スロットルを拡張するのもおすすめ
この商品のスロットルは、上の画像のように別売りのThrustmaster TCA Quadrant アドオン エアバスエディションで拡張できるようになっているんです。
無くてもいいものですが、これを付け加えることで臨場感、没入感がさらに高まります。
特にフラップやパーキングブレーキ、ギアの操作をできるのがおすすめポイント。
とはいえ、お安い物ではないので、金銭的に余裕があれば満足できる商品ですよ。
商品の購入はこちらから。
番外編:キーボードとマウスは?
番外編として、キーボードとマウスはどこに置いているのか紹介します。
上の画像のように、基本的にはフライトコントローラーの奥側に設置しています。
MSFSをプレイしている時は大体フライトコントローラーで操作しているので、マウスなどはあまり使わないんですね。
ただ、キーボードについてはショートカットキーなどを設定しているためたまに使います。
まとめ
いかがでしたか?
この記事では、Microsoft Flight Simulator(略してMSFS)に対応しているフライトコントローラ「Thrustmaster TCA Office Pack」の本音レビューをしました。
使ってみてどんな使い心地だったかや、使いやすさ、コスパの良さなどについて詳しく紹介しましたよ。
今回紹介した商品はこちら↓
最後までご覧いただき、ありがとうございました。